国産スギの有効利用について543210資料:林野庁「森林資源の現況」(平成29(2017)年3月31日現在)、林野庁「日本の森林資源」(昭和43(1968)年4月) 森林の齢級50年を経て花粉適齢期に…ヒノキ(針葉樹)ブナ(広葉樹)通常、樹齢30年以上になるとスギ花粉が盛んに放出されますクヌギ(広葉樹)樹齢50年を超える人工林50%以上!樹齢50年を超えると二酸化炭素を急激に吸収しなくなります730〜10200万ha150万ha100万ha50万ha0万ha1〜5年11〜2021〜306〜1011〜1516〜2021〜2526〜3031〜3531〜4041〜5051〜6036〜4041〜4546〜5051〜5556〜6061〜6566〜7061〜7071〜80林齢(年)出典:森林・林業白書より71〜7576〜8081〜8586〜9091〜9596〜人工林の齢級別面積1966年度2017年3月末現在収穫期を迎えた日本の森林。現在のスギ花粉は約50年前の植林が原因とも言われています。日本の森林率は約7割、その中でもっとも広い面積を占めるのがスギ林で、国土の約2割もあります。戦後、復興に必要な木材資源の確保のため、1960年代から育てやすく、成長が早いスギの植林を進めてきました。しかし外国産の木材が輸入されてからは、国産の木材の需要が進まず人工林の管理が疎かにされました。それらの植林したスギが50年を経たいま、伐採・収穫期を迎えています。放置されたままの成熟したスギは成長が遅くなり、CO₂の吸収量が極端に減少します。ほかにも雨水の捕捉力が低下することによる土砂崩れや、花粉症患者増加の原因など、人工林が抱えた問題を解決するために、国産スギ間伐材を使用していくことが大切です。■樹種別・林齢別炭素吸収量炭素(トン/ha・年)■人工林の齢級別面積250万haスギ(針葉樹)HaNaウッドフェンス・タテバリ・タテ格子は、生産中止となりました。詳しくは【P3】をご参照ください。人工林における「森林適齢期」の循環不足は、森林破壊へつながります。国産スギの有効利用で人と自然が共生する快適な生活環境づくりを目指します。
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